変体仮名35・いろは歌「て」

現在の「平がな」の「」は 漢字の「」から出来たものです。

他によく使用されている「変体がな」は

「?・轉(転)・帝・亭・傳(伝)」などがあります。

それぞれ古筆でどんな風に 使われているか集めてみました。

番号順にフリガナを付けると

①「そひち」  「そ悲ち?

②「から」  「閑良

③「かけ」  「か介

④「ひとりし」  「悲と利し

⑤「まに」  「末尓」

⑥「やゝみ」  「やゝ美」

前後の文字とのバランスを それぞれどのようにとっているのか

確認しながら見ておくと 創作のときに役立ちます。

文字の大小、間隔、傾き、線の太細、 形(縦長、横長、正方形)、行の揺れ

などの関係性を関連づけていくと 連綿の構成につながります。

こういうことはワザワザやらなくても 読み書きを繰り返せば、感覚として

自然にわかってくるものですが 理屈がわかってから練習すれば

マスターするまでのスピードが 圧倒的に速いです。

また、感覚的なものは、暫くやらずにいると 忘れてしまって分からなくなる恐れがあるが

理屈がわかっていれば、一度忘れても 直ぐにもとのレベルまで戻せます。

いずれにせよ大切なことは 「いかに楽しくやるか」です。

脳と時間は「いかに楽しく」に使ってください。

何度も言ってますが、受験勉強と同じです。

出典は、 ①高野切第一種 ②粘葉本和漢朗詠集

③⑤⑥深窓秘抄 ④元永本古今集

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