「連綿1」文字の組み合わせ

かな書の美しさを生み出している一つである 連綿を書く基本的な方法は4種類あります。 メディアでもよく見る石飛博光先生が 上手...

で連綿の方法を4種類に分類しました。

上下の文字の組み合わせから
連綿を分類してみましょう。

連綿とは、文字を縦書きするとき
上の文字の終筆と下の文字の起筆を
線で繋ぐことである。

連綿を上手く取り入れることにより
リズミカルな流れを表現できる。

ここで上下に並んだ文字の関係を
起筆と終筆の位置で見てみよう。

①上の文字の終筆は、下側の中央から右:A,B 
②下の文字の起筆は、上側の左から中央:C,D

となっている。
これらのことから連綿線の通り道は
図の4コースに分類される。

ADコース(緑):中央から中央へ

ACコース(青):中央から左端へ

BDコース(青):右端から中央へ

BCコース(赤):右端から左端へ

AD・AC・BDコースの場合は
線で繋げるのは自然な事でしょう。

これは「連綿の方法」の
「第1パターン」のように

上の文字と下の文字の 中心を
1本の線で通すことができます。

問題はBCコースになってしまう場合です。

距離が長いので、線で繋いだとしても
書くのが速くなるわけでもないし
見た目も間延びしてカッコ悪くなるはず。

書きやすさだけを考えると
無理して連綿するメリットはない。

だからBCコースの組み合わせになった場合は
連綿しなければよいのである。

でもね。

ひと工夫して連綿することで
芸術的な美しさが生まれることもあるのです。

ここは騙されたと思って
ひと工夫してみようではありませんか。

また、パターン化して整理しておくと
どんな文字の組み合わせでも
悩まずスラスラ書けるようになります。

当ブログでシリーズ化するので
お楽しみに!

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