「線のレッスン2」です。
上下・左右の運動ともに、一定の筆圧で
安定した線を書くのが目標です。
筆を立て、一定のリズムを刻む。
筆をふらふら揺らさず
紙の上で腕全体を滑らせて書く。
腕や肩に余計な力を入れず
リラックスした姿勢で書くことを
忘れなければスムーズに書けるはず。
今度は、上下・左右に並んだ
三角形を書いてみてください。
筆先が鋭い面相筆では
幅広の太線は難しいでしょう。
この場合は、基本から外れますが
筆を進行方向と直角に寝かせます。
これは側筆という用法の
極端な例と言えます。
「側筆」とは、毛先が線のいずれか一方
の側を通る用筆。(写真の赤色が毛先側)
上手く使うと軽快で切れ味のよい線になる。
一方、毛先が線の中心を通る用筆を
「順筆(中鋒)」と言い二種類に分かれる。
①筆管を真っ直ぐに立てて運筆した場合
「直筆」と言う。かなの基本形である。
②筆管を運動の方向に倒して、即ち
筆管の方向に筆を引っ張る場合
「俯仰法」と言い、漢字の筆法の一種で
弘法大師が中国から持ち帰ったと言われている。
古筆では、継色紙に見られます。
古筆を用筆で分類すると3系統に分けられ
直筆系、側筆系、逆筆系となります。
詳しくは別の機会に