「書くときは、どんな姿勢がいいですか?」
と聞かれれば、私はこう答えます。
「背筋を伸ばした姿勢がいいでしょう。」
すると、あなたは、こう言うでしょう。
「な~んだ、知ってるよ。当たり前じゃんそんなの!」
今度は、私があなたに質問します。
「その姿勢を、当たり前にできていますか?」
「・・・・・・。」
書道入門書をみると、大抵、写真付で載ってるので誰でも知ってるはずです。
でも、できてるかどうかは自信がない。
わかりますよ・・・その気持ち。私もそうでしたから(笑)
漠然とわかってるけど、理屈がわかってないので
「まっ、いいか」となっちっやうんですよね。
では、『綺麗な字を書く姿勢』について述べていくので、
場面々々を映像にイメージしながら読んでいって下さいね。
これ読んでる人って『綺麗な字を書きたい人』だと思うんだけども・・・
←意味を変えないで別の言葉で言い換えてみましょう。
『自分の書いた字を、誰かに綺麗だと思ってほしい。』
あるいは、『自分の書いた字を、綺麗だと感じたい。』
←これって、どんなときだと思いますか?
そう、『他人や自分が、字を見たとき』なんです。
ということは、『綺麗な字を書く』をこう言い換えることができますね。
『○○が、字を見たときに綺麗だと感じるような字を書く』
なんだか、禅問答のようになってきましたね。
それでは、まず『字を見る』という観点から話を先へ進めましょう。
『字を見る』時ってどんな姿勢でしょう。
書道の展覧会に行ったことありますか?
立ち止まって観てる人は、こんな感じだと思います。
⇒作品の正面に少し離れて立って作品全体を観ている。
手紙を貰った時は、どうでしょうか?
⇒手紙を机の上に置くか、軽く伸ばした手に持って、正面から全体を見る。
纏めると
⇒①『少し離れた正面から紙全体を見る』
この状態で、イメージしたとおりの綺麗な字を書ければ、『綺麗な字が書けた』となります。
<続く>