「線のレッスン5」です。
「返し」も「当たり」同様
古筆によく出てきます。
平がなの「み」を意識して
書いてみるとよいでしょう。
書き方のコツとしては
指で筆をこねくり回さず
しっかり筆を立て、紙の上で
手首を滑らせて腕全体で書くこと。
返そうとしなくても、穂先の弾力で
自然に穂先が返ります。
力まず、反動を利用し、少しスピーディーに
リズミカルにすると書きやすいですよ。
次は「当たり」の動きを取り入れた
「返し」の練習です。
平がなの「む」の結びを意識して
書いてみるとよいでしょう。
下から上に持ち上げるところまでを 一気に書き、
転折でクッと穂先を紙に引っかけます。
そして、曲線を 描きながら
一気に上まで筆を運びます。
この5回目で「線」の基礎練習は終りです。
あとは、文字を書くことでブラッシュアップ
していくことになります。
特に「当たり」については
それに続く線が勢いのあるものとなり
文字がすっきりし、余白のバランスが整い
紙面全体が明るくしっかり美しく
仕上がるので、正確に書けるよう
いつも意識しておくとよいでしょう。