変体仮名10・いろは歌「ぬ」

現在の「平がな」の「」は 漢字の「」から出来たものです。

他に「変体かな」は 「努・怒」などがあります。

また、「平がな」の「」の「変体かな」 「」を追加しておきます。

それぞれ古筆でどんな風に 使われているか集めてみました。

番号順にフリガナを付けると

①「ちりとも」  「ち利と无」

②「ため」  「堂面

A「こ」  「こ

前後の文字とのバランスを それぞれどのようにとっているのか

確認しながら見ておくと 創作のときに役立ちます。

文字の大小、間隔、傾き、線の太細、 形(縦長、横長、正方形)、行の揺れ

などの関係性を関連づけていくと 連綿の構成につながります。

こういうことはワザワザやらなくても 読み書きを繰り返せば、感覚として

自然にわかってくるものですが 理屈がわかってから練習すれば

マスターするまでのスピードが 圧倒的に速いです。

また、感覚的なものは、暫くやらずにいると 忘れてしまって分からなくなる恐れがあるが

理屈がわかっていれば、一度忘れても 直ぐにもとのレベルまで戻せます。

いずれにせよ大切なことは 「いかに楽しくやるか」です。

脳と時間は「いかに楽しく」に使ってください。

何度も言ってますが、受験勉強と同じです。

出典は、

①高野切第一種

②秋萩帖

A重之集

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