古筆臨書のすすめ

「創作までの流れ」で学んでいくこととして
古筆の研究と書きました。

臨書として、実際に書いてみて初めて
表現の理屈が分かると思うのです。

「どういう筆使いをすれば、
こんな線が書ける」と分かってしまえば

作品作りの時、「こんな線を書きたいと思った時、
簡単に書ける」ようになるということです。

だから古筆臨書を勧めるわけです。

もちろん楽しく鑑賞もいいですが

ただ文字の形だけを真似るのではなく
細かい内容に目を向けるということです。

例えば、

転折の処理や起筆・終筆
「はね」や「払い」の向き

複数の縦線の太さの順番や
横線の長さや向きや反りぐあいは
どうなっているのか

文字の大中小の並びはどうか
文字と文字の間隔や繋がり
行と行の関係は、呼応とは

どこで墨継ぎしているのか
渇筆では、どんな掠れ方をしているか

などなど学ぶことは無限にあります。

沢山あるので面食らってしまうかも
しれませんが、少しづつ覚えれば大丈夫

一度身に着けてしまえば、後は楽勝です。

古筆とは 漢字の古典にあたるもので
仮名が生まれた 平安時代から 現代まで

鑑賞用やお手本として
何年もの間受け継がれて来たものです。

流行り廃れなく
時代が変わっても「美しい

と人が感じるエッセンスが
いっぱい詰まっているんです。

これを学ばない理由はないですよね。

また、「基本」とは、
先人が、そのエッセンスを抽出し

学習しやすく纏めてくれた
有難いものなのです。

個人では、一生かかってもできない
労力と時間が注がれているのです。

これを学ばないのはアホですね。

とはいっても、習い事というのは、
特に男性にとっては面白くないものと

相場が決まっているので
古筆の研究と並行してやればいいですね。

男は一人でコツコツが意外と好きですからね。

飽きの来ない字を書くために
飽きの来ない学習ができるよう
知恵をしぼりましょう。

写真は古筆の王者「高野切第一種」

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