現在の「平がな」の「わ」は 漢字の「和」から出来たものです。
他に古典でよく使われる「変体がな」には 「王」があります。
また、「平がな」の「ろ」の「変体がな」 「楼」を追加しておきます。
それぞれ古筆でどんな風に 使われているか集めてみました。
番号順にフリガナを付けると
①「ひとにわ」 「ひと尓わ」
②「にわのみ」 「仁和のみ」
A「ほわれ」 「ほ王れ」
前後の文字とのバランスを それぞれどのようにとっているのか
確認しながら見ておくと 創作のときに役立ちます。
文字の大小、間隔、傾き、線の太細、 形(縦長、横長、正方形)、行の揺れ
などの関係性を関連づけていくと 連綿の構成につながります。
こういうことはワザワザやらなくても 読み書きを繰り返せば、感覚として
自然にわかってくるものですが 理屈がわかってから練習すれば
マスターするまでのスピードが 圧倒的に速いです。
また、感覚的なものは、暫くやらずにいると 忘れてしまって分からなくなる恐れがあるが
理屈がわかっていれば、一度忘れても 直ぐにもとのレベルまで戻せます。
いずれにせよ大切なことは 「いかに楽しくやるか」です。
脳と時間は「いかに楽しく」に使ってください。
何度も言ってますが、受験勉強と同じです。
出典は、
①高野切第一種
②粘葉本和漢朗詠集
A深窓秘抄