書くときの姿勢

かなを書くときの姿勢に こうしなければダメ
という決まりはありません。

といっても、美しく書くには
考えておくことが二つあります。

①無理のない姿勢

 これは「筆を自分が思ったとおり 自由に動かせる。」

 「安定した線を書ける。」 の両方を満たす姿勢です。

 「思い通りに書ける姿勢」 を意味します。

②紙面全体を俯瞰できる姿勢

 「作品を正しく見られる姿勢」 を意味します。

 「歪んだ目線で見ながら書くと 書いた文字もゆがんでしまう」

 ということはわかりますね。

①と②を総合すると、必然的に

背筋をしゃんと伸ばす 基本姿勢が良いとなります。

ただし、全身リラックスが大事です。

体のどこかに力が入っていると

筆が自由に動かないばかりか 疲れて集中力が続きません。

楽しく書くにはリラックスですよ。

●腕の構え方

(1)古筆の臨書など 小筆で書く場合は

「堤腕法」が良いと思います。

手首を机上に軽くつけたまま

腕全体を動かして書く方法です。

筆がほぼ垂直に立っていることに

注目してください。

写真は、土橋靖子先生著

「おとなの手習い かな書道入門」

からの引用です。

美しい姿勢ですね。

この姿勢で書けるように

机と座布団などを調節してください。

机や椅子に自分を合わすのではなく

正しい姿勢を保ったまま書けるように

周りの方を自分に合わせるのです。

土橋靖子先生の著書では

「おとなの手習い 風流[みやび]のかな」

がお勧めです。

付録のDVDで先生自らが書きながら かな書を解説してくれます。

かな書家の書くリズムがわかりますので 大変勉強になります。

漢字の先生が書いている動画は、WEBで簡単に見つけることができますが

仮名で名の通った先生が書いている映像はとても貴重です。

手に入れてご覧になることをお勧めします。

(2)展覧会の作品創作など かな大字を書く場合

畳の上に下敷きを敷いて 膝をつくか、立ったままになるので

「懸腕法」になります。

最初のうちは手がふらふらして書きにくく

安定した線が書けるまで 時間がかかるが

全体を見通すことができて 紙面全体を俯瞰できるうえ

自然に筆もよく立って 穂先を活かした線が書けるので

立ったままをためしてみては どうでしょう。

表彰式などで受賞者が揮毫する時は

よく立ったまま書いていますね。

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コメント

  1. SECRET: 0
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    いきなりごめんなさい?他の人のブログをハシゴして辿りつきました(^O^)/分かりやすい記事でした。私もブログ始めたので勉強になります!更新って大変ですよね汗。でも頑張りましょう☆ぺたの代わりでした~失礼しました!!

  2. 河野博光 より:

    SECRET: 0
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    >きさ☆51ヶ国訪問中さん
    コメントありがとうございます。
    感想もらえて嬉しいです。
    残念ながらブログアクセスできませんでした・・・また来てくださいね。