「用筆を学ぶ2」側筆

写真の「」の字は 古筆「関戸本古今集」のもので

側筆」を用いています。

高野切第一種」(直筆)とどこが違うでしょうか。

左下へ向かう線が太くボリュームがあり

文字全体の形が異なっていて

「一文字の中に変化」を感じませんか(私だけ?)

書き方は、筆を少し右側へ倒す。 (この場合は30度ぐらい)

鉛筆やペンを持つ感覚です。 穂先が左端を通るので側筆です。

筆を少し寝かせると 幅の広い線がかけるのです。

「線のレッスン2」です。 上下・左右の運動ともに、一定の筆圧で 安定した線を書くのが目標です。 筆を立て、一定のリズムを刻む。...

での三角形を思い出してください。

筆を徐々に倒したり起こしたり することで、線の太さを調節できます。

ただし、筆を倒したままだと 円運動や返しが難しかったですよね。

そんな時は、筆を垂直に戻したり (直筆にする)穂先だけを使ったり

することで筆がスムーズに動きます。 その部分は線が細くなります。

一文字の中で、太い細いが出来るので 変化のある面白みが生まれます。

また、筆を倒す角度と方向を 変えることで、色んな文字の

表情を変えることができ その可能性は無限です。

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